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月別アーカイブ: 2025年4月

第5回足場工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社零、更新担当の中西です。

本日は第5回足場工事雑学講座!
今回は「足場工事の効率化とコスト削減のポイント」について、より詳しく解説します。
品質と安全性を確保しつつ、いかに工期を短縮しコストを抑えるか――現場経験豊富なプロが実践する具体的なノウハウを余すところなくご紹介します♪


1. 事前準備の徹底で工期短縮

① 現場調査と設計の最適化

足場工事の成否は、事前調査と設計の精度に大きく依存します。現場写真や図面をクラウド上でチーム全員とリアルタイム共有し、設計段階での認識齟齬をゼロに近づけましょう。特に、狭小地や変形敷地では、3Dモデルによるシミュレーションが有効です。3Dデータを用いることで、部材の取り合いや設置順序を事前に可視化でき、現場での手戻りを大幅に削減します。

POINT: 3Dシミュレーション導入で「この部材が干渉して組めない!」といったトラブルを事前に発見し、工期ロスを防止。

② 部材手配の効率化

部材の手配ミスや納期遅延は、現場の足止め要因の代表格です。標準化された規格部材を採用することで、現場でのカット調整や現場加工の手間を省略できます。さらに、在庫管理システムを導入し、倉庫内の部材在庫数をリアルタイムで把握することで、過不足発注による余剰コストや納期遅れを回避できます。

事例: ある現場では、在庫管理システム導入後、部材発注ミスが月10件から2件に激減し、発注関連コストを年間約15%削減しました。


2. 組立・解体のスピードアップ術

① モジュール工法の導入

ユニット化足場(モジュール工法)は、工場であらかじめ組み立てた足場ユニットを現場で連結する手法です。現場での組立時間を従来比30%以上削減できるため、短工期プロジェクトに最適。さらに、品質管理も工場生産ラインで統一的に行えるため、安全性と精度が向上します。

メリットまとめ

  • 組立・解体の作業時間大幅短縮

  • 工場生産による品質安定

  • 現場での作業員負担軽減

② チーム編成と役割分担

効率化にはチームの動線設計も重要です。ペア作業を基本とし、組立と部材搬送を分担することで、ムダな移動を削減。また、工具や部材を現場内の定位置に配置する「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」を徹底すれば、必要なものを探す時間をゼロに近づけられます。

Tip: 毎朝のミーティングで当日の役割分担と配置場所を確認し、チーム全員の動きを統一することで、作業効率がさらにアップします。


3. コスト削減の具体策

① リースとリユースの活用

足場部材は高額な資産。使用頻度やプロジェクト期間に応じた長期リース契約を結ぶことで、資本コストを平準化できます。また、リユース可能な部材は定期的に検査し、安全基準をクリアしたものだけを再利用することで、新規調達費用を大幅に抑制します。

実績: リユース部材の活用により、年間調達コストを約20%削減した事例あり。

② 廃材・余剰部材の管理

リース品やレンタル品の返却スケジュールを厳守し、延滞料金を回避することも重要です。また、複数現場で余剰部材を相互に共有する社内ネットワークを構築すれば、無駄な発注を防げます。廃材は分別回収し、リサイクル可能な資源は業者に売却することで、廃棄コストの削減と環境貢献を両立できます。


4. ITツールで進捗管理と報告を簡略化

① モバイルアプリによる作業報告

スマートフォンやタブレットの専用アプリを活用し、写真付きの日報を現場から即時アップロード。作業完了時の状況をリアルタイムで本社と共有し、報告の手間と紙の使用を削減します。アプリ内のチェックリスト機能と連動させれば、安全点検や組立手順の遵守状況も一目瞭然です。

導入効果: 報告書作成時間を従来の半分以下に短縮し、管理部門の工数を大幅削減。

② クラウド台帳の活用

工事台帳や部材使用量をクラウド上で一元管理し、現場からの入力がそのまま集計データに反映される仕組みを構築します。進捗遅延や在庫不足時には自動アラートが発報され、即時対応が可能。これにより、コスト分析や次回プロジェクトへのノウハウ蓄積がスムーズに行えます。


次回予告 – 第6回足場工事雑学講座:「足場工事の環境配慮とサステナビリティ」をお届けします!
再生素材の活用や現場の環境負荷軽減策、SDGs視点での取り組みを詳しく解説しますので、お楽しみに♪


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